2024.01.29 鉢〇です。
せっかく咲いているから満開まで楽しみたいという気持ちは捨てて、満開になる前の七分咲き程度で花は終わらせます。満開まで咲かせていると樹勢が落ち、芽吹きが悪くなる場合があるため、盆栽仕立ての鉢が小さいものはなるべく花を楽しむ期間を短くして、蕾ごと花は全て取ってしまいます。
蕾ごと花を全て取りました。このとき萼と呼ばれる部分もきれいに取ってしまいます。
つぎに剪定をしていきますが、梅は、ほぼ必ず枝の一番先にある芽から芽吹いてきます。この梅のように盆栽に仕立てているものは、小枝をたくさん出させて細やかな枝作りをしていきたいため、剪定の場所、切る位置がとても重要です。適当に切るのではなく、切る前に、芽がどこにあるのか、どこに芽が向いているか、その芽の下に芽はいくつあるか、を必ず確認します。
が、しかし、花がら取りをしているときに気づきました。この木は葉芽(葉が出てくる芽)がほとんどほしい場所にありませんでしたので、改作のための剪定をしていきます。
切りました。
1月~2月上旬まではこのように芽をほとんどなくしてしまう剪定ができます。梅は樹勢が強いので、ここまで芽をなくしても胴吹き(木の幹から芽を出す)や、ふところ芽(枝のつけねから芽を出す)が良くあるので、そのような芽を出させ、今後、その枝で木を作っていきます。しかし、芽を全て切ると、木が枯れる可能性もあるので、最低でも2芽は葉芽を残しておきます。
大きめの枝を切ったところはトップジンMペーストを塗布し保護しておきます。
ふところ芽や胴吹き芽に期待するのは若い木だからこそできることで、古い木はほとんど芽吹かずに枯れる可能性が高いため、このような剪定は見極めが必要です。
だいぶ小さくしました。
剪定で切った枝は挿し木をしていきます。挿し木の記録は「挿し木記録 梅(八重寒紅)の挿し木」で記事にしていきます。また、今後の成長は成長記録 梅(番号:Uyk-01)で記事をまとめていきます。
以上、ありがとうございました。
その後の記事2024.06.03「八重寒紅梅の梅雨前の剪定。」を投稿しました。
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