2024.04.09 鉢〇です。
前回の記事2023.11.30「エゴノキに針金をかける。」のエゴノキの取り木かけをしていきます。はじめに曲をつけるためにかけておいた針金を外します。
針金を外しました。それなりにクセはついていますが、今後、戻りそうな感じがします。傷のつかない針金かけは難しいです。
では、本題の取り木かけをしていきます。取り木とは木の幹の途中から根を出させる園芸技術であり、盆栽を作るためによく使われる技術です。準備からはじめます。
水ごけを用意します。水ごけを少しバケツに入れ、鋏で切り刻みます。販売されている水ごけは長いものが多く、切りきざむことによって使いやすくなります。
つぎにポットを用意します。7.5cmポリポットを鋏で底穴のところまで切っておきます。
木の作業をしていきます。取り木ナイフや切出しナイフなど取り木専用の道具もありますが、カッターナイフで十分です。
取り木の方法は環状剥皮で行っていきます。木の幹の樹皮(一番外側にある茶色い皮)と形成層(樹皮の内側にある緑色の部分)を1cm程度カッターナイフで削りとります。
このとき、緑色の形成層が一部でもつながっていると取り木は失敗しますので、きれいに白い部分が出るまで木の幹1周、削りとります。
さらに、取り木の成功率を上げるために針金(アルミワイヤー1.5mm)を2本ねじる部分が対称になるようにくくりつけます。
木にポットを取りつけるためにホッチキスを使います。鋏で底穴まで切ったポリポットを剥皮した木に取り付け、ポットから土が出ないようにホッチキスでポットをとめます。
ポリポットの底に切りきざんだ水ごけのうちなるべく長い水ごけをポットの底がみえなくなるまで入れます。
バケツに残っている細かい水ごけと赤玉土小粒を50:50程度の割合で混ぜます。
混ぜ合わせた水ごけと土をポットに入れていき、水やりをします。
最後に乾燥防止のための水ごけを土がみえなくなる程度においておきます。
取り木の今回の作業(取り木かけ)はこれで終了です。
2024.06.19 記事を更新しました。
鉢〇です。
取り木をかけておきたエゴノキの芽がどんどんと伸びてきたので剪定をしておきます。
剪定は2葉残しが基本で、残す葉の一番先が外側に向ているように剪定していきます。一番先の葉が内向きの場合は、1葉や3葉残しにします。
今後も芽が伸びてきたら、剪定するのを繰り返していきます。
2024.07.02 記事を更新しました。
エゴノキの取り木をかけているポットから根がとびだしているのを発見したので、取り木外しをしていきます。
ポットの隙間から根がとび出して、下の土に根を張っています。
取り木をかけていたポットを外しました。十分な根が張っているので切りはなしていきます。
取り木用の土をおとしていきます。
新しい鉢を先に準備します。木を少しずつ小さくしていく予定なので新しい鉢は3号駄温深鉢にします。先に赤玉土小粒を適量入れておきます。
取り木の切り離しをします。このとき使用する鋏はなるべく切れ味の良い鋏でスパッと切るようにします。
切り離したところには保護剤(トップジンMペースト)を塗布しておきます。
新しい鉢で木を固定するためにジュートロープを使用します。
新しい鉢に木を入れ、赤玉土小粒を入れた後、写真のように木をロープで固定します。針金を使った固定方法もありますが、取り木をした後は針金による固定は根を痛めやすいので、この方法で固定します。
最後に水やりをした後、根の量が減ったので不要枝を剪定しておきます。
剪定した枝は、挿し木をする予定です。これでエゴノキの取り木記録は終わります。エゴノキは4月上旬に取り木をすると7月上旬に取り木外しができることがわかりました。
以上ありがとう、ございました。
その後の記事2024.10.01「エゴノキの秋の剪定。双幹樹形に仕立てる。」を投稿しました。
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